新卒採用に企業がかける費用についての一検討
論文形式でブログ。
堅苦しくてすいません。
タイトルは、「新卒採用に企業がかける費用についての一検討」
背景
近年のブロードバンド化にともない、
企業の新卒採用の方法も日々変わり続けています。
今回は、某就職支援サイトへの掲載料を調べ、
その結果から就職生一人あたりに企業がかける費用について計算します。
システムモデル
なにげなく就活の時に使いまくっていた某就職支援サイト。
あれって企業側からすると掲載するのにめちゃお金かかるみたいです。
そこで、ネットでちょこっと調べてみました。
表1に一番有名なあのサイトへの掲載料の一部を示します。
表1 某就職支援サイトへの掲載料(2005年度)---------------------------
基本料金 90万円
・採用方法・選考基準画面 90万円
・先輩の仕事紹介画面(一覧)
・仕事・先輩情報画面(3人)3画面 掲載料のみ
※仕事・先輩情報画面 制作・進行費 10万円/1画面1人
WEBエントリーシステム 90万円
説明会画面A 60万円
説明会画面B 120万円
面接予約画面 120万円
オートリプライA 30万円
オートリプライB 60万円
志向別WEB-DM 150万円+60円/1通(配信料)+150円/1通(OB・OG情報配信料)
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シミュレーション結果
そのサイトの掲載企業数は、
企業情報 約6800社
先輩の仕事情報 約12000件
それらのうち、就職支援サイトでのエントリー・説明会予約をしている企業が1/5いると仮定。
そうすると、一体おいくら?
基本掲載料
6800社×90万=61.2億…(1)
先輩の仕事情報掲載料
12000件×10万=12億…(2)
エントリーや説明会予約に対する費用
(WEBエントリーシステムと説明会画面Aを適用した場合)
6800社×1/5×(90万+60万)=20.4億…(3)
(1)+(2)+(3)≒94億
考察
これは2005年度の数字を元にした結果なので誤差はあります。
でも、これに加えて面接予約とか、就職イベントへの参加料とか
WEB-DMでも稼いでいそうだから、ざっと倍の200億くらいですかね。
(あ、決算報告書とか読めば詳しく分かるのか…)
まあいいや、細かい話は抜きにして。
要は毎年これだけのまとまったお金が稼げるブランドがあるわけですよ。
すげーなリク○ビ。
もちろん他の就職支援サイトへ企業情報を掲載している企業もあるよね。
メジャーなところで他にも3、4つはあるから、
そういう就職支援サイト全体に支払っている費用は3倍くらいかな。
600億くらい?
自前でマイページみたいなシステムを作っている企業も結構あるだろうし、
それを400億として、合計を1000億と仮定します。
(就職支援サイトに委託するよりもお金がかかってるだろうし)
就活生の人数ですが、これはリク○ビの会員数の58万人で計算。
民間就職しようとしている人ならみんな入ってるだろうし。
そうすると出てくるわけですよ。
企業全体で就職生一人あたりにかける費用。
1000億÷58万人≒17万円
まとめ
17万円っていう微妙な額になってしまいました。
うーん、おそらく高いんでしょう。
数十分の筆記や面接にこれだけかかるんだから。
まぁ結果として、企業からこれだけのお金をかけてもらってるわけです。
来年から真面目にお仕事頑張ろうと思います。
で、今回の結果についてですが仮定に基づく事が多いので、
もう少しデータの精度を上げてさらなる検討を行っていきたいと思います。
おわり。
最後まで読んでくれてありがとう!
こんなブログは書いていて疲れるのでもうしません(笑)